Kanji & Kenji のチャップリン・トーク5
〈ちょっと雑談 その2〉
幹二 デビューして7年目くらいだっけ?
健治 いや、「仮面ライダークウガ」から数えると13年目くらいかな。
幹二 そっか、健治を観るようになったのは舞台に出演してからだけど、やんちゃな可愛い健治が、今こんなカッコいい二枚目になって。
健治 ハハハハ。
幹二 ダンディさも出てきて頼もしいよね。それはきっと、出演してきた舞台の色んな役の経験とか、もちろん人生経験とかもあるんだろうけれど。出逢った作品と人によってこんなにも素敵になっていくんだと目の当たりにして、私も見習っていきたいなと。
健治 ありがとうございます。石丸さんは大先輩なんですけども、いつもフレッシュな匂いを感じさせていただけて。
幹二 フレッシュなの?
健治 フレッシュなんですよ。で、歌うと、もう石丸さんワールド、渋さ、甘さ。
幹二 俺、柿だね(笑)。
健治 柿って!石丸さんを柿とは僕、喩えられないですけども。柿よりもケーキ系。
幹二 甘いの、俺?
健治 モンブランとか。
幹二 栗?
健治 いや、そんなことが言いたいんじゃないんですけど。あの、全然うまく言えてないですね、僕。
幹二 ごめん、俺がちゃちゃ入れてるよね。
健治 あの、やっぱりこれだけ長いこと第一線で活躍し続け、本当にミュージカル界をけん引してくださる先輩が、こうやって僕にもレクチャーしてくれたり、自分もまだまだ成長しようと努力してらっしゃる背中を見て、「こういう先輩とまたお仕事がしたい」って思えるんです。すごくありがたいことですし、僕もそうならなきゃいけないって。
幹二 かゆ、かゆ、かゆい~!もうかゆいよ!ありがとう。健治と一緒に芝居を作るのはとても楽しい。自分の思ったことやプランをどんどん言ってくれるので、作品が活性化するよね。
健治 ありがとうございます。
幹二 そこらへんはお父さん嬉しいよ。
健治 ハハハハ! 兄です。どう考えても兄です。
幹二 昨日、健治が「16歳違うんですね」って。
健治 それ、今、言わなくてもいいと思うんですけど。
幹二 でも、歳がそんなに離れていても、役者って面白いのは、同年齢として気持ちを合わせようと思ったら、できるんだよね。
健治 いられますね。
幹二 特に我慢するとか、背伸びするとかじゃなくて。そういう気持ちが通じ合える役者として、とっても面白いパートナーだなって、健治のこと、思うんですよ。
健治 僕もキャッチボールしてて、「そういうニュアンスで来るんだ」とか、やり取りが面白かったりしますね。
幹二 造り込みつつ、お互い、決め込んでないところが、いいよね。現場の空気感で芝居が変わるところもあって、だから、今日どう来るかわからない面白さがある。
健治 東京と大阪で計5回。毎回、多分違うことしてるかもしれませんから、乞うご期待で。毎回来てね。
幹二 本当に。違いを見比べてもらいたいと思います。